A1200とは?【強度・比重・ヤング率・硬度】機械的性質と使い方

ここでは、A1200を使って機械部品の設計するときに必要な情報として、化学成分や機械的性質などJIS規格の内容を整理しました。

また、比重やヤング率などの物理的性質や、A1200の使い方や耐食性、加工性や溶接性などについてもまとめました。

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A1200とは

A1200 非熱処理型合金 純アルミニウム

A1200は、純度99.00%以上のアルミ合金です。

A1100と同様に、優れた加工性を生かした用途に使用されています。

A1200は加工によるフローマークの発生が少ない特徴があります。強度は低いので構造材には向きません。

A1200の強度は?機械的性質まとめ

A1200の機械的性質を下記に示します。

A1200の機械的性質はA1100とほぼ同じです。

【A1200の機械的性質(目安値)】

材質 引張性質
引張強さ(N/mm2 耐力(N/mm2 伸び(%)
1200-O 75 25 28
1200-H18 155 4

ここにあるA1200の機械的性質はあくまで目安値となります。実際にはサイズや条件により大幅に変化しますのでご注意ください。

規格値については、下記のJISにて、質別や材料寸法によってA1200の機械的性質が詳細に規定されていますので必要に応じてJISにてご確認ください。

A1200の物理的性質

A1200の物理的性質は下表のとおりです。これは代表値ですのでご注意ください。

【A1200の物理的性質)】

物理的性質 条件 物性値
密度[g/cm3] 温度:20℃ 2.71
比重 温度:20℃ 2.71
溶融温度範囲[℃] 質別:O
質別:H18
643~657
導電率[IACS%] 質別:O
質別:H18
59
57
熱伝導度[kW/(m・℃)] 25℃ 質別:O
質別:H18
0.22
0.22
縦弾性係数(ヤング率)[GPa] (アルミニウムの標準値) 70
横弾性係数[GPa] (アルミニウムの標準値) 26
ポアソン比 (アルミニウムの標準値) 0.33
線膨張係数[10-6/℃] -196~-60℃ 16.1
-60~+20℃ 21.8
20~100℃ 23.6
100~200℃ 24.7
200~300℃ 26.6

A1200の成分

A1200の成分は下記のとおりです。

Cuの割合が、A1100の0.05~0.20%と比較して少なくなっています。

【A1200の化学成分(%)]

Si Fe Cu Mn Mg
Si+Fe1.00以下 Si+Fe1.00以下 0.05以下 0.05以下
Cr Zn V,Bi,Pb,Zr,
Niなど
Ti その他 Al
個々 合計
0.10以下 0.05以下 0.05以下 0.15以下 99.00以上

A1200の関連規格

A1200は下記のJIS規格で規定されています。

規格番号 規格名称 A1200の規定有無
JIS H4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS H4040 アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JIS H4080 アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JIS H4100 アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JIS H4140 アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品

A1200の使い方ワンポイント

A1200の特徴は下記のとおりです。

A1200の使い方

A1200は純アルミなので強度は低いですが、耐食性や成形性に優れます。

プレス加工などの冷間加工がしやすいので、家庭用品、電気器具や容器などへの適用に向いています。

この記事を書いた人
DD
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機械設計の仕事をしているエンジニアのDDと申します。
技術士(機械)の資格をもっています。
このブログでは、機械技術から日常の中の科学まで、私が興味を持ったことをできるだけ解りやすく紹介しています!

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