A3105とは?【強度・比重・ヤング率】機械的性質と使い方

ここでは、アルミニウム合金A3105を使って機械部品の設計するときに必要な情報として、化学成分や機械的性質などJIS規格の内容を整理しました。

また、比重やヤング率などの物理的性質や、A3105の使い方や耐食性、加工性や溶接性などについてもまとめました。

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A3105とは

A3105 非熱処理型合金 Al-Mn系合金

A3105は、A3003より若干強度が高く、成形性や耐食性の良い材料です。

建築用材料、キャップ類などに適しています。

A3105の強度は?機械的性質まとめ

A3105の機械的性質を下記に示します。

【A3105の機械的性質(目安値)】

材質 引張性質 ブリネル硬さ
(HBS 10/500)
せん断強さ
(N/mm2
疲れ強さ
(N/mm2
引張強さ
(N/mm2
耐力
(N/mm2
伸び(%)
1.6mm厚
(50mm)
12.5mm径
(5D)
3105-O 115 55 24 85
3105-H12 150 130 7 95
3105-H14 170 150 5 105
3105-H16 195 170 4 110
3105-H18 215 195 3 115
3105-H25 180 160 8 105

ここにあるA3105の機械的性質はあくまで目安値となります。実際にはサイズや条件により大幅に変化しますのでご注意ください。

規格値については、下記のJISにて、質別や材料寸法によってA3105の機械的性質が詳細に規定されていますので必要に応じてJISにてご確認ください。

A3105の物理的性質

A3105の物理的性質は下表のとおりです。これは代表値ですのでご注意ください。

【A3105の物理的性質)】

物理的性質 条件 物性値
密度[g/cm3] (アルミニウムの標準値) 2.7
比重 (アルミニウムの標準値) 2.7
溶融温度範囲[℃]
導電率[IACS%]
熱伝導度[kW/(m・℃)]
縦弾性係数(ヤング率)[GPa] (アルミニウムの標準値) 70
横弾性係数[GPa] (アルミニウムの標準値) 26
ポアソン比 (アルミニウムの標準値) 0.33
線膨張係数[10-6/℃] -196~-60℃
-60~+20℃
20~100℃
100~200℃
200~300℃

A3105の成分

A3105の成分は下記のとおりです。 【A3105の化学成分(%)]

Si Fe Cu Mn Mg
0.6以下 0.7以下 0.30以下 0.30~0.8 0.20~0.8
Cr Zn V,Bi,Pb,Zr, Niなど Ti その他 Al
個々 合計
0.20以下 0.40以下 0.10以下 0.05以下 0.15以下 残部

A3105の関連規格

A3105は下記のJIS規格で規定されています。

規格番号 規格名称 A3105の規定有無
JIS H4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS H4040 アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JIS H4080 アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JIS H4100 アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JIS H4140 アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品

A3105の使い方ワンポイント

A3105の特徴は下記のとおりです。

ー 優:A→B→C→D:劣(切削性のみ:優:A→B→C→D→E:劣)

A3105の使い方

A3105は純アルミニウムにMnを加えた材料です。軟質のO材で115MPaの引張強度があり、加工硬化によって、115~215MPaまでの強度を選べます。

必要な強度や、伸び、塑性加工性などから質別を選びます。

耐食性については純アルミに近い性質があります。

この記事を書いた人
DD
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機械設計の仕事をしているエンジニアのDDと申します。
技術士(機械)の資格をもっています。
このブログでは、機械技術から日常の中の科学まで、私が興味を持ったことをできるだけ解りやすく紹介しています!

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