A7050とは?【強度・比重・ヤング率】機械的性質と使い方

ここでは、アルミニウム合金A7050を使って機械部品の設計するときに必要な情報として、化学成分や機械的性質などJIS規格の内容を整理しました。

また、比重やヤング率などの物理的性質や、A7050の使い方や耐食性などについてもまとめました。

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A7050とは

A7050熱処理型合金Al-Zn-Mg-Cu系合金

A7050はA7075の焼入れ性を改善した合金で、耐応力腐食割れ性に優れています。

航空機用部品に使用されます。

A7050の強度は?機械的性質まとめ

A7050の機械的性質を下記に示します。

【A7050の機械的性質(目安値)】

材質引張性質ブリネル硬さ
(HBS 10/500)
せん断強さ
(N/mm2
疲れ強さ
(N/mm2
引張強さ
(N/mm2
耐力
(N/mm2
伸び(%)
1.6mm厚
(50mm)
12.5mm径
(5D)
7050-T73510,T7351149543511
7050-T745152547010305
7050-T765155049010325

ここにあるA7050の機械的性質はあくまで目安値となります。

実際にはサイズや条件により大幅に変化しますのでご注意ください。

規格値については、下記のJISにて、質別や材料寸法によってA7050の機械的性質が詳細に規定されていますので必要に応じてJISにてご確認ください。

A7050の物理的性質

A7050の物理的性質は下表のとおりです。これは代表値ですのでご注意ください。

【A7050の物理的性質)】

物理的性質条件物性値
密度[g/cm3]温度:20℃2.83
比重温度:20℃2.83
溶融温度範囲[℃]524~635
導電率[IACS%]質別:T7640
熱伝導度[kW/(m・℃)]質別:T76 25℃0.15
縦弾性係数(ヤング率)[GPa](アルミニウムの標準値)70
横弾性係数[GPa](アルミニウムの標準値)26
ポアソン比(アルミニウムの標準値)0.33
線膨張係数[10-6/℃]-196~-60℃
-60~+20℃
20~100℃
100~200℃
200~300℃

A7050の成分

A7050の成分は下記のとおりです。

【A7050の化学成分(%)]

SiFeCuMnMg
0.12以下0.15以下2.0~2.60.10以下1.9~2.6
CrZnV,Bi,Pb,Zr, NiなどTiその他Al
個々合計
0.04以下5.7~6.7Zr0.08~0.150.06以下0.05以下0.15以下残部

A7050の関連規格

A7050は下記のJIS規格で規定されています。

規格番号規格名称A7050の規定有無
JIS H4000アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS H4040アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JIS H4080アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JIS H4100アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JIS H4140アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品

A7050の使い方ワンポイント

A7050の特徴は下記のとおりです。

A7050の使い方

7000番台の銅を含む合金は応力腐食割れ性がネックとなります。

A7050は、A7075よりも応力腐食割れ性が優れているので、耐食性が問題となる用途であれば適用を検討すると良いでしょう。

この記事を書いた人
DD

機械設計の仕事をしているエンジニアのDDと申します。
技術士(機械)の資格をもっています。
このブログでは、機械技術から日常の中の科学まで、私が興味を持ったことをできるだけ解りやすく紹介しています!

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