A3005とは？【強度・比重・ヤング率・硬度】機械的性質と使い方

ここでは、アルミニウム合金A3005を使って機械部品の設計するときに必要な情報として、化学成分や機械的性質などJIS規格の内容を整理しました。

また、比重やヤング率などの物理的性質や、A3005の使い方や耐食性、加工性や溶接性などについてもまとめました。

A3005とは

A3005

非熱処理型合金

Al-Mn系合金

A3005は、マンガンを含む材質であり、純アルミに近い特性のまま、A3003よりも強度が高い材質です。

耐食性も良いので建築材料、カラーアルミなどに向いています。

A3005の機械的性質を下記に示します。

【A3005の機械的性質（規格値抜粋）】(t=0.8を超え1.6以下)

ここにあるA3005の機械的性質はJISH4000の規格値です。実際にはサイズや条件により大幅に変化しますのでご注意ください。

規格値については、下記のJISにて、質別や材料寸法によってA3005の機械的性質が詳細に規定されていますので必要に応じてJISにてご確認ください。

A3005の物理的性質は下表のとおりです。これは代表値ですのでご注意ください。
【A3005の物理的性質）】

A3005の成分は下記のとおりです。

【A3005の化学成分(％)]

Si	Fe	Cu	Mn	Mg
0.6以下	0.7以下	0.30以下	1.0～1.5	0.20～0.6

Cr	Zn	V,Bi,Pb,Zr, Niなど	Ti	その他		Al
Cr	Zn	V,Bi,Pb,Zr, Niなど	Ti	個々	合計	Al
0.10以下	0.25以下	－	0.10以下	0.05以下	0.15以下	残部

A3005は下記のJIS規格で規定されています。

A3005の特徴は下記のとおりです。

A3005は、耐食性や成形性に優れた材料で、純アルミより強度があるので、屋外で使用する材料に適しています。

耐食性の必要な用途に広く使用することができます。