A1085とは?【強度・比重・ヤング率・硬度】機械的性質と使い方

ここでは、A1085を使って機械部品の設計するときに必要な情報として、化学成分や機械的性質、熱処理と物理的性質などJIS規格の内容を整理しました。

また、比重やヤング率などの物理的性質や、A1085を使う上で、使い方や加工性や溶接性などについての注意事項などについてもまとめました。

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A1085とは

A1085 非熱処理型合金 純アルミニウム

A1085は純アルミ系の中でも最も純度が高い材料です。

純アルミ系には、A1085、A1080、A1070などがありますが、下2桁は純度を表しており、それぞれ、99.85%、99.80%、99.70%の純度となります。

A1085の強度は?機械的性質まとめ

A1085の機械的性質を下記に示します。

【A1085の機械的性質(目安値)】

材質 引張性質
引張強さ(N/mm2) 耐力(N/mm2) 伸び(%)
1085-O 55 15 30
1085-H18 120 - 4

ここにあるA1085の機械的性質はあくまで目安値となります。実際にはサイズや条件により大幅に変化しますのでご注意ください。

規格値については、下記のJISにて、質別や材料寸法によってA1085の機械的性質が詳細に規定されていますので必要に応じてJISにてご確認ください。

A1085の物理的性質

A1085の物理的性質は下表のとおりです。これは代表値ですのでご注意ください。
【A1085の物理的性質)】

物理的性質 条件 物性値
密度[g/cm3] (アルミニウムの標準値) 2.7
比重 (アルミニウムの標準値) 2.7
溶融温度範囲[℃] ー ー
導電率[IACS%] ー ー
熱伝導度[kW/(m・℃)] ー ー
縦弾性係数(ヤング率)[GPa] (アルミニウムの標準値) 70
横弾性係数[GPa] (アルミニウムの標準値) 26
ポアソン比 (アルミニウムの標準値) 0.33
線膨張係数[10-6/℃] -196~-60℃ ー
-60~+20℃ ー
20~100℃ ー
100~200℃ ー
200~300℃ ー

A1085の成分

A1085の成分は下記のとおりです。

【A1085の化学成分(%)]

Si Fe Cu Mn Mg
0.10以下 0.12以下 0.03以下 0.02以下 0.02以下
Cr Zn V,Bi,Pb,Zr,
Niなど
Ti その他 Al
個々 合計
- 0.03以下 Ga0.03以下,V0.05以下 0.02以下 0.01以下 - 99.85以上

A1085の関連規格

A1085は下記のJIS規格で規定されています。

規格番号 規格名称 A1085の規定有無
JIS H4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条 ○
JIS H4040 アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線 -
JIS H4080 アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管 -
JIS H4100 アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材 -
JIS H4140 アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品 -

A1085の使い方ワンポイント

A1085の特徴は下記のとおりです。

A1085の使い方

高純度アルミニウムは、

  • 伸びが良く成形性に優れる。
  • 不純物、欠陥が少ないため、腐食や化学物質(溶液、ガス)による劣化を低減できる。
  • 溶液へ不純物の溶出を少なくできる。
  • 電気伝導性に優れる。
  • 光の反射性に優れる

などの特徴があります。

A1085はアルミ伸展材としては最も高純度の規格品ですが、特殊な材料であれば、99.9%以上、99.999%といった高純度アルミニウムも存在します。

電気電子用途には高純度アルミニウム

アルミ電解コンデンサはエッチングで表面積を稼ぐため、純度の高いアルミニウムが必要です。

陽極材料としては高純度アルミニウムが使われますが、陰極材料としては普通純度の、A1085、A1070などが使用されます。

この記事を書いた人
DD
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機械設計の仕事をしているエンジニアのDDと申します。
技術士(機械)の資格をもっています。
このブログでは、機械技術から日常の中の科学まで、私が興味を持ったことをできるだけ解りやすく紹介しています!

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