A5254とは?【強度・比重・ヤング率・硬度】機械的性質と使い方

ここでは、アルミニウム合金A5254を使って機械部品の設計するときに必要な情報として、化学成分や機械的性質などJIS規格の内容を整理しました。

また、比重やヤング率などの物理的性質や、A5254の使い方などについてもまとめました。

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A5254とは

A5254 非熱処理型合金 Al-Mg系合金

A5254は、A5154の不純物元素を規制して、過酸化水素の分解を抑制した合金です。

その他の特性は、A5154と同じで、過酸化水素容器に使用されます。

A5254の強度は?機械的性質まとめ

A5254の機械的性質を下記に示します。

【A5254の機械的性質(目安値)】

材質 引張性質 ブリネル硬さ
(HBS 10/500)
せん断強さ
(N/mm2
疲れ強さ
(N/mm2
引張強さ
(N/mm2
耐力
(N/mm2
伸び(%)
1.6mm厚
(50mm)
12.5mm径
(5D)
5254-O 240 115 27 58 150 115
5254-H32 270 205 15 67 150 125
5254-H34 290 230 13 73 165 130
5254-H36 310 250 12 78 180 140
5254-H38 330 270 10 80 195 145
5254-H112 240 115 25 63 115

ここにあるA5254の機械的性質はあくまで目安値となります。実際にはサイズや条件により大幅に変化しますのでご注意ください。

規格値については、下記のJISにて、質別や材料寸法によってA5254の機械的性質が詳細に規定されていますので必要に応じてJISにてご確認ください。

A5254の物理的性質

A5254の物理的性質は下表のとおりです。これは代表値ですのでご注意ください。

【A5254の物理的性質)】

物理的性質 条件 物性値
密度[g/cm3] (アルミニウムの標準値) 2.7
比重 (アルミニウムの標準値) 2.7
溶融温度範囲[℃]
導電率[IACS%]
熱伝導度[kW/(m・℃)]
縦弾性係数(ヤング率)[GPa] (アルミニウムの標準値) 70
横弾性係数[GPa] (アルミニウムの標準値) 26
ポアソン比 (アルミニウムの標準値) 0.33
線膨張係数[10-6/℃] -196~-60℃
-60~+20℃
20~100℃
100~200℃
200~300℃

A5254の成分

A5254の成分は下記のとおりです。

【A5254の化学成分(%)]

Si Fe Cu Mn Mg
Si+Fe0.45以下 Si+Fe0.45以下 0.05以下 0.10以下 3.1~3.9
Cr Zn V,Bi,Pb,Zr, Niなど Ti その他 Al
個々 合計
0.15~0.35 0.20以下 0.05以下 0.05以下 0.15以下 残部

A5254の関連規格

A5254は下記のJIS規格で規定されています。

規格番号 規格名称 A5254の規定有無
JIS H4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS H4040 アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JIS H4080 アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JIS H4100 アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JIS H4140 アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品

A5254の使い方ワンポイント

A5254の特徴は下記のとおりです。

A5254の使い方

A5254は、過酸化水素容器などに適した特殊な合金となります。

このような用途であれば適用を検討すべきです。

この記事を書いた人
DD
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機械設計の仕事をしているエンジニアのDDと申します。
技術士(機械)の資格をもっています。
このブログでは、機械技術から日常の中の科学まで、私が興味を持ったことをできるだけ解りやすく紹介しています!

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