A6151とは?【強度・比重・ヤング率】機械的性質と使い方

ここでは、アルミニウム合金A6151を使って機械部品の設計するときに必要な情報として、化学成分や機械的性質などJIS規格の内容を整理しました。

また、比重やヤング率などの物理的性質や、A6151の使い方などについてもまとめました。

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A6151とは

A6151熱処理型合金Al-Mg-Si系合金

A6151は延性、靭性、耐食性に優れた鍛造用材質です。

複雑な形状の鍛造が可能で、過給器の扇車、自動車用アルミホイールなどに使用されます。

A6151の強度は?機械的性質まとめ

A6151の機械的性質を下記に示します。

型打鍛造品の機械的性質

【A6151の機械的性質(規格値)】

材質熱処理時の最大厚さ(mm)引張試験
引張強さ(N/mm2耐力(N/mm2伸び(%)
供試体実体
6151FD-T6100以下304以上255以上14以上10以上

上記の値は、JIS H4140(アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品)で規定されている機械的性質です。

材料のサイズ、質別により大きく変化するため、上記の範囲外の場合は個別の規定が必要です。

A6151の物理的性質

A6151の物理的性質は下表のとおりです。これは代表値ですのでご注意ください。

【A6151の物理的性質)】

物理的性質条件物性値
密度[g/cm3]温度:20℃2.7
比重温度:20℃2.7
溶融温度範囲[℃]588~650
導電率[IACS%]質別:T645
熱伝導度[kW/(m・℃)]質別:T6 25℃0.17
縦弾性係数(ヤング率)[GPa](アルミニウムの標準値)70
横弾性係数[GPa](アルミニウムの標準値)26
ポアソン比(アルミニウムの標準値)0.33
線膨張係数[10-6/℃]-196~-60℃
-60~+20℃
20~100℃
100~200℃
200~300℃

A6151の成分

A6151の成分は下記のとおりです。

【A6151の化学成分(%)]

SiFeCuMnMg
0.6~1.21.0以下0.35以下0.20以下0.45~0.8
CrZnV,Bi,Pb,Zr, NiなどTiその他Al
個々合計
0.15~0.35Znの前にNi - を追加する。Zn0.25以下Zr、Zr+Ti、Vにかえる -0.15以下0.05以下0.15以下残部

A6151の関連規格

A6151は下記のJIS規格で規定されています。

規格番号規格名称A6151の規定有無
JIS H4000アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS H4040アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JIS H4080アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JIS H4100アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JIS H4140アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品

A6151の使い方ワンポイント

A6151の特徴は下記のとおりです。

A6151の使い方

A6151は、延性、靭性、耐食性に優れており、鍛造性も良好です。

汎用材であるA6061より、やや強度が高いので、強度が必要な場合、適用を検討します。

また、ろう付け用ブレージングシートの芯材にも適用され、ろう付けと同時に熱処理できる高強度材としても用いられます。

この記事を書いた人
DD

機械設計の仕事をしているエンジニアのDDと申します。
技術士(機械)の資格をもっています。
このブログでは、機械技術から日常の中の科学まで、私が興味を持ったことをできるだけ解りやすく紹介しています!

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