A6262とは?【強度・比重・ヤング率】機械的性質と使い方

ここでは、アルミニウム合金A6262を使って機械部品の設計するときに必要な情報として、化学成分や機械的性質などJIS規格の内容を整理しました。

また、比重やヤング率などの物理的性質や、A6262の使い方などについてもまとめました。

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A6262とは

A6262熱処理型合金Al-Mg-Si系合金

A6262は、耐食性の高い、快削合金です。

カメラの鏡胴、気化器用部品などに使用されます。

A6262の強度は?機械的性質まとめ

A6262の機械的性質を下記に示します。

押出棒の機械的性質

【A6262の機械的性質(規格値)】

材質径、厚さ又は対辺距離(mm)引張試験
引張強さ(N/mm2耐力(N/mm2伸び(%)
A50mmA
6262-T6200以下260以上240以上8以上10以上

上記の値は、JIS H4040(アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線)で規定されている機械的性質です。

材料のサイズ、質別により大きく変化するため、上記の範囲外の場合は個別の規定が必要です。

A6262の物理的性質

A6262の物理的性質は下表のとおりです。これは代表値ですのでご注意ください。

【A6262の物理的性質)】

物理的性質条件物性値
密度[g/cm3](アルミニウムの標準値)2.7
比重(アルミニウムの標準値)2.7
溶融温度範囲[℃]
導電率[IACS%]
熱伝導度[kW/(m・℃)]
縦弾性係数(ヤング率)[GPa](アルミニウムの標準値)70
横弾性係数[GPa](アルミニウムの標準値)26
ポアソン比(アルミニウムの標準値)0.33
線膨張係数[10-6/℃]-196~-60℃
-60~+20℃
20~100℃
100~200℃
200~300℃

A6262の成分

A6262の成分は下記のとおりです。

【A6262の化学成分(%)]

SiFeCuMnMg
0.40~0.80.7以下0.15~0.400.15以下0.8~1.2
CrZnV,Bi,Pb,Zr, NiなどTiその他Al
個々合計
0.04~0.140.25以下Bi0.40~0.7、Pb0.40~0.70.15以下0.05以下0.15以下残部

A6262の関連規格

A6262は下記のJIS規格で規定されています。

規格番号規格名称A6262の規定有無
JIS H4000アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS H4040アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JIS H4080アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JIS H4100アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JIS H4140アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品

A6262の使い方ワンポイント

A6262の特徴は下記のとおりです。

A6262の使い方

A6262は鉛を添加することで切削性を高めた合金です。

切削性を良くしたい部品には向きますが、鉛は環境負荷物質としてRoHSなどでも規制対象になっていますので、使用可否を確認する必要があります。

アルミ合金の0.4%以下の鉛含有はRoHSの適用除外規定でカテゴリによっては許容されますが、A6262の鉛含有量はこれを超えますので、RoHS規制には適合できません。

この記事を書いた人
DD

機械設計の仕事をしているエンジニアのDDと申します。
技術士(機械)の資格をもっています。
このブログでは、機械技術から日常の中の科学まで、私が興味を持ったことをできるだけ解りやすく紹介しています!

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