A7010とは?【強度・比重・ヤング率】機械的性質と使い方

ここでは、アルミニウム合金A7010を使って機械部品の設計するときに必要な情報として、化学成分や機械的性質などJIS規格の内容を整理しました。

また、比重やヤング率などの物理的性質や、A7010の使い方や耐食性などについてもまとめました。

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A7010とは

A7010熱処理型合金Al-Zn-Mg-Cu系合金

A7010はA7075と同程度の強度を持った合金です。

A7010の強度は?機械的性質まとめ

A7010の機械的性質を下記に示します。

板・条・厚板・円板の機械的性質

【A7010の機械的性質(規格値)】

 

材質厚さ(mm)引張試験
引張強さ(N/mm2耐力(N/mm2伸び(%)
A50mmA
A7010P-T6
-T651
-T652
-T62
6.0超 12.5以下570以上520以上 -6以上
12.5超 25.0以下570以上520以上 -6以上
25.0超 50.0以下560以上510以上 -5以上
50.0超 76.0以下560以上510以上 -5以上
76.0超 127.0以下550以上500以上 -4以上
127.0超 152.4以下540以上490以上 -2以上
152.4超 203.2以下525以上480以上 -2以上
203.2超 254.0以下505以上460以上 -1以上
254.0超 300.0以下470以上435以上 -1以上
A7010P-T76
-T7651
6.0超 12.5以下525以上455以上 -6以上
12.5超 51.0以下525以上455以上 -6以上
51.0超 63.5以下515以上450以上 -6以上
63.5超 76.0以下510以上440以上 -5以上
76.0超 102.0以下505以上435以上 -5以上
102.0超 127.0以下495以上425以上 -5以上
127.0超 140.0以下495以上420以上 -4以上
A7010P-T74
-T7451
6.0超 12.5以下495以上425以上 -6以上
12.5超 51.0以下495以上425以上 -6以上
51.0超 63.5以下495以上425以上 -6以上
63.5超 102.0以下490以上420以上 -6以上
102.0超 127.0以下475以上405以上 -5以上
127.0超 140.0以下460以上395以上 -5以上
A7010P-T73
-T7351
6.0超 12.5以下470以上380以上 -7以上
12.5超 51.0以下470以上380以上 -7以上
51.0超 63.5以下470以上380以上 -7以上
63.5超 102.0以下460以上370以上 -7以上
102.0超 127.0以下455以上365以上 -6以上
127.0超 140.0以下450以上360以上 -5以上

上記の値は、JIS H4000(アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条)で規定されている機械的性質です。

材料のサイズ、質別により大きく変化するため、上記の範囲外の場合は個別の規定が必要です。

A7010の物理的性質

A7010の物理的性質は下表のとおりです。これは代表値ですのでご注意ください。

【A7010の物理的性質)】

物理的性質条件物性値
密度[g/cm3](アルミニウムの標準値)2.7
比重(アルミニウムの標準値)2.7
溶融温度範囲[℃]
導電率[IACS%]
熱伝導度[kW/(m・℃)]
縦弾性係数(ヤング率)[GPa](アルミニウムの標準値)70
横弾性係数[GPa](アルミニウムの標準値)26
ポアソン比(アルミニウムの標準値)0.33
線膨張係数[10-6/℃]-196~-60℃
-60~+20℃
20~100℃
100~200℃
200~300℃

A7010の成分

A7010の成分は下記のとおりです。

【A7010の化学成分(%)]

SiFeCuMnMg
0.12以下0.15以下1.5~2.00.10以下2.1~2.6
CrZnV,Bi,Pb,Zr, NiなどTiその他Al
個々合計
0.05以下5.7~6.7Ni0.05以下、Zr0.10~0.160.06以下0.05以下0.15以下残部

A7010の関連規格

A7010は下記のJIS規格で規定されています。

規格番号規格名称A7010の規定有無
JIS H4000アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS H4040アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JIS H4080アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JIS H4100アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JIS H4140アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品

A7010の使い方ワンポイント

A7010の特徴は下記のとおりです。

A7010の使い方

A7010は7000番台の銅を含む合金なので、高強度ですが、耐食性には注意が必要です。

A7075と同様、応力腐食割れについて考慮する必要があります。

この記事を書いた人
DD

機械設計の仕事をしているエンジニアのDDと申します。
技術士(機械)の資格をもっています。
このブログでは、機械技術から日常の中の科学まで、私が興味を持ったことをできるだけ解りやすく紹介しています!

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