A1080とは?【強度・比重・ヤング率・硬度】機械的性質と使い方

ここでは、A1080を使って機械部品の設計するときに必要な情報として、化学成分や機械的性質、熱処理と物理的性質などJIS規格の内容を整理しました。

また、比重やヤング率などの物理的性質や、A1080を使う上で、使い方や加工性や溶接性などについての注意事項などについてもまとめました。

スポンサーリンク

A1080とは

A1080非熱処理型合金純アルミニウム

A1080は、純度99.8%の純アルミ系の材料です。

耐食性が良い反面、強度は低くなります。塑性加工や溶接加工を行う部品に向いている材料です。

A1080の強度は?機械的性質まとめ

A1080の機械的性質を下記に示します。

【A1080の機械的性質(目安値)】

材質引張性質
引張強さ(N/mm2耐力(N/mm2伸び(%)
1080-O551530
1080-H181204

ここにあるA1080の機械的性質は、代表値です。実際にはサイズや条件により大幅に変化しますのでご注意ください。

規格値については、下記のJISにて、質別や材料寸法によってA1080の機械的性質が詳細に規定されていますので必要に応じてJISにてご確認ください。

A1080の物理的性質

A1080の物理的性質は下表のとおりです。これは代表値ですのでご注意ください。
【A1080の物理的性質)】

物理的性質条件物性値
密度[g/cm3](アルミニウムの標準値)2.7
比重(アルミニウムの標準値)2.7
溶融温度範囲[℃]
導電率[IACS%]
熱伝導度[kW/(m・℃)]
縦弾性係数(ヤング率)[GPa](アルミニウムの標準値)70
横弾性係数[GPa](アルミニウムの標準値)26
ポアソン比(アルミニウムの標準値)0.33
線膨張係数[10-6/℃]-196~-60℃
-60~+20℃
20~100℃
100~200℃
200~300℃

A1080の成分

A1080の成分は下記のとおりです。

【A1080の化学成分(%)]

SiFeCuMnMg
0.15以下0.15以下0.03以下0.02以下0.02以下
CrZnV,Bi,Pb,Zr,
Niなど
Tiその他Al
個々合計
0.03以下Ga0.03以下,V0.05以下0.03以下0.02以下99.80以上

A1080の関連規格

A1080は下記のJIS規格で規定されています。

規格番号規格名称A1080の規定有無
JIS H4000アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS H4040アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JIS H4080アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JIS H4100アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JIS H4140アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品

A1080の使い方ワンポイント

A1080の特徴は下記のとおりです。

A1080の使い方

アルミ合金の製造後工程では、純度99.5%程度が通常の製造工程と言われます。A1080は純度99.8%まで高めたものですので、純度が特別に必要な用途に使用します。

反射板などで表面性状が問題となる場合、化学工業用タンクなどで純度の低いものでは成形性に問題がある場合などに適します。

この記事を書いた人
DD

機械設計の仕事をしているエンジニアのDDと申します。
技術士(機械)の資格をもっています。
このブログでは、機械技術から日常の中の科学まで、私が興味を持ったことをできるだけ解りやすく紹介しています!

DDをフォローする
アルミニウム材料金属材料
スポンサーリンク
機械技術ノート

コメント